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2008/3/7(金)キコローニ
‥‥‥‥。
うち、結局来てしまいましたん。
ダークエルフの聖地‥‥。
ダークエルフ進攻路の奥、ディアド要塞から地下大空洞のラスタバド城、その最上階の最奥、長老会議場の一番奥にいる真冥王ダンテスの間から、テレポートしてゆくしかないという、
地上から最も遠い場所。
ダークエルフの聖地‥‥。
そこは、ゴツゴツした岩柱が立ち並ぶ中に開けた、
荒涼とした――巨大な空間でしたん。
ちょうど真ん中のあたりに、ダークエルフの建造物が残ってるよ、と教えてもらって
うちはそこへ足を踏み入れました。
暗い空間に整然と並ぶ建造物は、今も火を灯し、足元から青い光を放っていましたん。
一番真ん中に、大きな建造物。
これが、ダークエルフの聖地のシンボルやったんやろか。
掘られた地面の下から、青い結晶が輝いてるんが見えます。
せやけど、うちは、ここが「聖地」っていう感じはせぇへんのです‥‥。
なんでやろ。
建造物は大切にされた「祭壇」にも見えへんし、何か聖なるものを護っているようにも、象徴してるようにも見えへん。
うちは、何か答えを見つけたくて、建造物の間を歩いて抜けると、そのまま奥の方へと向かいましたん。
確か、こっちには、古代に存在した巨人族の住まい跡があったって聞いてますん。
枯れたように乾いた岩肌の、荒れた道を抜けると、その奥には、不思議にしっとりした地面が続いてました。
そこには確かに
誰かが住んでいた村のような跡がありましたん。
誰かが、すぐ最近まで住んでたような‥‥
家の大きさがうちらと変わらへんところを見ると、巨人族やのうて、彼らが創り出した生物のノームはんらが住んでたんと違うやろか。
それでもここは、
不思議なほど木々が生い茂っていて、とても気持ちのええ空間ですん。
ほっとするんや‥‥。
まるで、地上のどこかの村みたい。
天井のどこか高くて見えへんとこから、ほんのわずか、陽が差し込んでるんやろか。
ここが‥‥ほんまは「聖地」やったんと違うかなぁ。
陽が差して、地面に土があって、草が樹が生えて。
ここを見て、ラスタバドのダークエルフたちは昔エルフ族やった頃に住んでたエルフの森を思い出したんと違うやろか。
ここのこの小さな自然を護るために、その手前にさまざまな施設を造って、大気とか温度とか‥‥そういうものを護ってたんと違うかなぁ。
‥‥そうやったら、いいなぁ。
きっと同じ気持ちで、仲良くお話もできたはず、やもん。
うちは背後に広がる大空間を振り返りました。
あの向こうには、冥王ダンテスとたくさんのダークエルフたちの魂を吸って、異界から召還されたギルタスがいてる――
どうしたら、ええんやろ。
――その頃、怖顔トラウマを克服したネタプリは。
何度も何度もギルタスに立ち向かっていました。
もう皆あきらめたのか、誰もいない聖地の奥で。
あきらめるもんですか!
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