ボウリングオフ・スペシャル更新その1

2006/9/12(火)キコローニ

‥‥姉さん、たいへんや!

ワンワン!ミルクさんも一緒に、うちはガルデン村への道を走って戻りましたん。

あんまり慌てたんで、祝福されたテレポートスクロールを使うんも忘れてた。

息を切らせて家に駆け込むと、そこにはシス姉さん、アン姉さん、そしてガルディナ姉さんも揃って、のんびりとお茶を飲んでました。

どうしたキコ。また新しい果物でもドロップしたか!?

細い目をキラリと光らせて、真っ先に聞いてきはったんは、アンスズ姉さん。

「果物?‥‥ち、違うんよ。見たことないモンスターがあちこちに出現して――」

見たことのないモンスター‥‥ですか?

ティーカップを静かに置いて、こちらを振り向いたのはガルディナ姉さん。

もともとプリンセスとして生まれたけど、ナイトとしてずっと剣の道に生きてきはった、生真面目な人。

ガルディナという名前は「呼称」みたいなもので、ナイトとしての、ほんまの名前は、

ド‥‥

あ、それはナイショやった。

「‥‥う、うん。見たことない。しかも誰も倒せなくて、えらい騒ぎになってるんよ」

誰も倒せない‥‥。ダークナイトにシルバーナイト、アークナイト変身まで存在するこのアデン世界で、そんなに強いモンスターが?
‥‥それはおおごとですね。

ワカッタ。それはきっと、ドデーンとでっかい、ドラゴンみたいなヤツですね!
それはたいへん。大急ぎで駆けつけて、クランにJOINするよう誘ってこなければ!あああッ!

ガタン!とイキオイ良く立ち上がって、その拍子にお茶をこぼして大慌てなのは、シスキア姉さん。

「ううん、シス姉さん、そんな大きいモンスターやないの。ちっさいの。ちっさいっていうか、形がないんよ‥‥」

ええ〜、小さいの!?‥‥小さいモンスターはJOINされても困るなぁ。迫力ないしなぁ。

口を尖らせながらこぼしたお茶を拭いて、もう一杯お茶を注いだはる。

‥‥ううん、お茶してる場合と違うん!えらい騒ぎになってるんやってば!

落ち着いて、キコ。いったい、どんなモンスターがどんなふうに現れて、何が起こっているのか、説明して下さい。

‥‥う、うん。あのね。

うちはひとつ深呼吸をして息を整え、説明を始めましたん。うちが見たこと、そして象牙の塔で聞いた、アデン世界に起こっている謎の現象を。(続く)

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